7日の為替市場でクロス円が前日海外でつけた数年ぶり安値から一時、急速な反発をみせましたが、これはオーストラリア準備銀行(豪中央銀行)の大幅利下げを背景にアジア株が大きく切り返したことがきっかけでした。ただ、夕方の取引では一転、英国株の下げをきっかけに戻り売りが強まるなど、金融不安への警戒ムードは強く、クロス円の戻り余地には慎重な見方が多いようです。
この日の取引では、ユーロ/円が前日海外でつけた3年ぶり安値135.05円から140.50円まで5円超上昇し、前日の5円の大幅下落をほぼ帳消しにする急伸劇を見せました。きっかけとなったのは、昼過ぎに発表された豪中銀の予想を超える大幅利下げで、16年半ぶりの大幅利下げに踏み切ったことが、市場にくすぶっていた米連邦準備理事会(FRB)の緊急利下げや世界同時利下げをめぐる思惑を再燃させ、それまでマイナス圏で推移していた韓国やシンガポール株がプラス圏へ浮上、ダウ工業株先物が1万ドル台を回復すると、株安を手掛かりに売り込まれていたクロス円には一気に買い戻しが強まりました。
クロス円はこれまで売り込んだ向きのストップロスを巻き込みつつ、急速に上昇し、英ポンド/円は前日海外でつけた7年ぶり安値の174円付近から181円後半まで8円近く、豪ドル/円は5年半ぶり安値の70円前半から75円半ばまで5円超、NZドル/円は5年9カ月ぶり安値の62円前半から65円後半まで3円超の上昇となりました。
クロス円での円売り戻しを受けて、ドル/円も海外市場でつけた半年ぶり安値の100.22円から103.30円まで、上げ幅は3円を超えましたが、しかし夕方には、早くも円の売り戻しは失速してしまいました。また、アジア株の下げ止まりを受けて、前日に過去最大の下落率を記録した欧州の主要株価指標は序盤こそ2%超の上昇となったものの、英銀大手が政府に金融支援を要請したとの報道などをきっかけにマイナス圏へ反落しましたね。
為替市場でも一段の円売り戻しには「株が目先的に反発したからといって、状況が特に変わっていない中で、クロス円をさらに買い上げていいものか」(都銀ディーラー)と、二の足を踏む向きが多いようです。景気減速と金融危機の飛び火というふたつの悲観材料が急速に強まっているユーロについても「目先的に反発が続く可能性はあるが、大局的な方向感は売りでいい」(別の都銀関係者)とする声も少なくなく、前週末に行われた欧州連合(EU)首脳会議で金融危機をめぐる具体的な協調策に踏み込めなかったことで、ユーロ発足来の懸念材料とされる「足並みの乱れというリスク」(外銀)まで露呈した、とする声もあり、金融不安への警戒ムード一色に染まった市場は、依然として不安定です。
YAHOOニュースより記事を引用豪大幅利下げでクロス円が急反発、戻り余地には慎重な見方(ロイター)-YAHOO!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081007-00000485-reu-bus_all
